現在は29位に落ちているが、1993年に創立55周年を迎えたのを機に「K直結産業・N食堂」というコンセプトを公表、「future0」という構想を打ち出している。 列車営業を柱に弁当類営業やレストラン、食品卸、不動産販売・賃貸などを手がけていく。

弁当類営業では食品コンビニや弁当売店、弁当の自販機も扱う。 不動産関係ではホテルだ。
言い方はわるいが、一般的には経営理念とか戦略、ビジョンとかをイメージしにくいN食堂でもこういった対応をしているのだ。 明確な理念のもとに新しい業態を開発することも少なくない。
逆にこういうべきだろう。 明確な理念がなく新しい業態を開発しても成功はおぼつかないと。
大きな差があるとしてもだ。 経営理念のない業態開発は失敗する成功したチェーンとしてDコーヒーをあげておこう。
私の若い頃、喫茶店といえば薄暗いのがふつうだった。 また、長居もした。
喫茶店といいながらコーヒーはつけ足しに等しかった。 純喫茶と名がついていても同じだ。
そんな喫茶店のあり方に疑問を感じ、「健康的で明るく善男善女、老若男女がコーヒーそのものを楽しめる店」を理念に「C」というコーヒーショップを出したのが、Dコーヒーである。 それまでの喫茶店はコーヒー代に席料を含め、その席料のほうがコーヒー代より高かった。
一方、Cはコーヒー専門店にした。 コーヒーを飲む目的でお客に来てもらう。
そこで座席の広さを従来の3分の2にした。 テーブルも2人用ならコーヒーカップ2つ、トーストの皿2つおけるだけの広さにした。

その分、坪あたりの座席数が多くなる。 コーヒーを飲むのが目的だから回転もよい。
店内は明るくし、店員の応対もキビキビと明るいものにした。 コーヒーも注文のたびに手鍋で温めるようにしたのである。
店頭でコーヒーの挽き売りもした。 このCが成功してチェーン化、さらに80年には「手軽にコーヒーを楽しむ立ち飲みスタイル」の150円(現在は180円)コーヒーショップ、Dコーヒーをオープンし成功、チェーン化している。
ちなみに、95年度のCの店舗数はFC(フランチャイズ)181店、直営3店、DコーヒーショップはFC381店、直営59店である。 従来型の喫茶店でも経営コンセプトを明確にし、それをシステム化して対応したチェーンは成長している。
「R」や「K館」がそうだ。

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